今週で、3月に来られた本社からの出張者が帰ってしまいます。
しばらく、日本人はワタクシ一人に。
日本語の話せるスタッフが居るので、言葉に困るわけではないのですが、
なんかねぇ・・・
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同じ時期に赴任してきた社長が、体調不良を理由に一時帰国して今月下旬で半年が経過します。
現地スタッフ11人・ワーカー24人とワタクシ1人になった時期もありましたが、
その後から現在に至るこの4か月の間、日本や中国から延べ4人の技術者が長期でこちらに滞在、技術指導を行ってもらいました。
業務ビザで入国出来るのは、隔離を含めて最大3か月間。
実質2ヶ月半で製造スタッフ等へ色々指導し、
新しく作る製造のレイアウトの検証、製品の組立、品質面のフォローも行って頂きました。
その際に言われたことは、
「もっと現場を見ること、メーカーである以上、製造現場が重要」
ワタクシの仕事は、工場での管理業務と調達。
人事、総務、経理、調達、外部からの窓口、どちらかというと、事務所での業務です。
そして、これまでのキャリアは営業のみ。
生産管理にも携わったことがありますが、
あくまでエクセルで行うような内容だけ。
しかし、製造、品質、設備等を担当していた、社長が不在となり、ワタクシが代行することに。
こういった業務も、必要な時以外は、現場へ足を運ぶことはありませんでした。
「もっと現場を」
と言われても、他の業務で忙しいし、その時間が勿体ない。
正直なところ、最低限必要な時だけ、現場に足を運ぶので、良いのでは?
気が進みませんでした。
始めは、1日20~30分程、現場の巡回から、
不良無く物が作れているか、
安全面は、
衛生面は、
ワーカーの様子は、
そんな観点で、巡回を行い始めました。
実際に見てみると、
ゴミが落ちていたり、
材料を床に引きずってしまっていたり、
このワーカーは一生懸命、こっちのワーカーは要領良くやる一方、サボり気味、
現場の温度、湿度が過酷であること、
等々
気になることがたくさん、良い部分、悪い部分、色々見えてきました。
また、事務仕事で頭が疲れている時に、歩くのはちょっとした気分転換にもなります。
最低限だけ足を運ぶのと、20分でも、巡回を行うのとでは、
見えてくる景色が全然違うのですね。
それから1ヶ月、毎日巡回を行うようになりました。
工場勤務になって、1年半
今更ながら、【現場が大切】であることを知ったのでした。
後は、朝のラジオ体操、
スタッフの要望もあり、導入を行いましたが、
これも個人的に気が進まず。
ただ、見方を変えますと、
疲れ、メンタルコンディションの不調は無いか、
スタッフやワーカーの身体の動きを、観察したりも出来ます。
生産で失敗があったり、悪い場合には怪我をしたり、
なんてことは絶対に避けたいのです。
ということで、現場巡回やラジオ体操を行い、1ヶ月少々、
さすがに、1ヶ月で、
皆の身体の動きからコンディションを把握出来るなんてことは
あり得ません。
ワタクシ自身が、もっと経験を増やして、揉まれて、
さらに五感を高める必要があることを、痛感したのでした。