終わってしまいましたが、先週は中秋節でした。
台風3号の影響なのか、自粛ムード。
Banh Trung Thu (月餅) がたくさん届きました。
スタッフが切り分けて、机の上に置いてくれますが、
パサパサして、甘さと塩辛さが混じった独特の味、好きになれません。
毎年もったいないし、断ったら悪いからと無理やり食べていましたが、
5年目の今年は、苦手なので要らない。とハッキリ言いました。
全く机に置かれなくなりました。
加えて、ワタクシが甘い物も、あまり好きでないことを知ったのか。
ワタクシの机だけは寂しい状態です。
うれしいような、寂しいような、不思議な感じです。
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日本でもニュースとなった、台風3号YAGI (日本では台風11号)
上陸2日前は、
数十年に一度レベルの、Super Typhoon なんてアメリカのニュースでも言われており、
本当にそうなのか?上陸したら弱まるのでは? なんて、若干疑っていました。
というのも、
繁忙期で土曜日の操業を止めてしまうと、日本の客先に迷惑が掛かるし、
後でその分のしわ寄せがくるからです。
ということで、なんとか操業させたい。と、思っていました。
しかし、港(ハイフォン)もクローズとなり、
先に被害を受けた、中国・海南島の被害の様子を見て、
これはまずいのでは。と、ようやく事態の重さを理解し、
金曜日の就業ギリギリで、土曜日の操業停止を決めました。
(素早い判断が出来るように、なりたいものです)
土曜日は一日暴風雨が予想されるため、
金曜夜、会社帰りにスーパーで買い物をしようとしたら、
生鮮食品は見事にすっからかんでした。
夕方でほとんどが売り切れてしまったみたいです。
よくも悪くも深く考えない、ベトナムの人たちでも、
今回ばかりは別物と考えていたようでした。
かろうじてあった、キノコと肉、冷凍食品を買い、
翌朝、雨風の弱い時間に野菜を買い揃え、暴風に備えました。
マンションから外を見ていて思ったのは、
こんなに風が強いにもかかわらず、バイクに乗る人が、とにかく多いこと。
高架道路を走るバイクを、四輪が並走して、強風から守ってあげている
ニュースもありました。
Yêu cuộc sống HP より
時間が経つにつれて、どんどん風が強くなっていき
20時以降は、マンション敷地内の木が倒れているのが見え、
また、何かがぶつかって、銀行のガラスが粉々に割れているのも見えました。
何を思ったか、1Fまで下りてみよう(ロビーまで)と思ったら、
1フロアに15機あるエレベーターは、1機以外は停止していました。
不用意な外出をさせないためでしょう。
おとなしく家に帰りました。
その後は、部屋の窓に、雨が叩きつけてきて、
コーキングの隙間から水が入ってきました。
タオルを総動員させ、その場をしのぎながら、床につきました。
さて日曜日翌朝、風も弱まり、雨もほとんど降っていなかったので、
どうなっているのか見に行きました。
とにかく倒木だらけ。バスケットコートのフェンスも倒れました。
もう少し、離れたところを見に行くべく、MTBで出動です。
倉庫の屋根が崩れていました。
路面は悪く、タイヤの太いMTBは安心です。
やはり、倒木です。
中秋節の10日前でしたので、月餅の屋台が出ていましたが、
あちこちの屋台がこのような有様でした。
MTBなら安心。なんて思いながら走っていたら、突風が吹き、
あやうく転倒寸前でした。やはり危ないですね。
街灯も折れてしまいました。
狭い路地は、倒木に冠水と、最悪の状態でした。
大半の街路樹は、50~60cm程度しか埋まっておらず、倒れてしまいました。
こんな状況でしたが、昼前位からは、たくさんの人が集まってきて
復旧工事が始まりました。
夕方は雨も降っておらず、晴れ間が差している位。
(日本の感覚であれば) 信じられないことに、
復旧工事をしているよこで、ジョギングし、子供は走り回り、倒れた木に登ったり
しています。倒れたフェンスの横で、バスケットボールをしています。
しかも、全然注意しない。
ジョギングや散歩している人たちも。復旧工事で危ないにもかかわらず、
堂々と倒木の間を通っていきます。
日本なら、自粛の二文字が浮かびそうですが、
違いを感じました。
さて翌日、月曜日。
幹線道路の倒木がある程度片づけられましたが、
高速道路は冠水状態。
車高の高い車種で無ければ、走行は不可能です。
しかもこの冠水は、10日間程続きました。
ちなみに会社は、頑丈なシャッターが、バールでこじ開けられたように
破損し、中が水浸しになりました。
(浅く植わっているとはいえ) 街路樹をなぎ倒すくらいの、暴風でしたので、
シャッターも壊れるわ。と納得です。
台風の後は、雨が続き、田舎の方では洪水が発生、被害は甚大でした。
Pháp Luật & bạn đọc websiteより
橋が流され、走っていたバイクやクルマも流され、多数の死者を出しました。
会社から15km程離れたエリアもこのような状態に。
10km圏内は完全に冠水し、田んぼやお墓が見えなくなってしまいました。
会社のある工業団地の管理局からは、砂袋を設置するよう指示を受け、
冠水に備えましたが、幸いにも雨は大分弱まり、指示も解除されました。
幹線道路でも、倒木の除去が進んでいない箇所が、台風上陸後、5日程経過しましたが、
多数見られました。
台風で一度、倒れてしまった、月餅の屋台は復活していました。
台風上陸から2週間。
ワタクシの行動範囲だけで見たら、倒木も片づけられ、新しい街路樹が植わっています。
このあっという間の復旧に、安心したと同時に、
洪水で被害を受け、復旧が進まない地方へ募金を行いながら、
いつどこで、被災するかわからない。
【日頃の備え】の重要さを、改めて感じたのでした。
今回は電気、インターネット、何の問題もありませんでしたが、
止まってしまったら、アウトです。
水も鍋や水筒に貯めて、キャンプ用のカセットガスも調達しましたが、
避難出来るように、鞄にまとめていたわけでなく、適当に置いたまま。
万一、避難の必要が出たとしても、すぐの行動に移せず、
逃げ遅れてしまうかもしれません。
まして、ここは外国。
正確な情報を入手することも簡単ではありません。
ということで、避難グッズを整えることを決めました。
どのように整えたのか、先のブログで、お知らせします。
※このブログを更新している間にも、石川県で大雨による被害が出ています。
震災でダメージを負った場所に、大雨、洪水。
いつ、どこで自然の猛威に遭遇するのか、本当にわからない、
難しい時代にいるのだと、感じました。