7月24日から続いたハノイ市内の社会隔離措置も、徐々に緩和が進んでいます。
工場近くのホテル暮らしも終わりが見えてきました。
数えてみますと、56日経過していました。
不便な生活であったものの、今でも工場で寝泊まりされている方がたくさんいらっしゃ
ることを考えますと、文句は言えません。
ハノイの自宅では家族が生活を始めており、戻ったらもう、別の家です(笑)
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ちょうど1週間前、
妻より、先月末にコロナウイルスで親友が亡くなった話を聞きました。
その親友、ワタクシも何度か会ったこともあり、
娘2人も何度も遊んでもらっていたようです。
妻の別の友達が、近況報告の連絡をしたにも関わらず、返事が全く来ないし
連絡も取れない。
連絡はマメなのに、おかしい。
その彼女は一人暮らし。彼女の遠方の実家へ手紙を送ったら、
妹さんより手紙の返信があり、亡くなった事実を知ったそうです。
まだ30代前半、若いのに。
8月末のある日、彼女の会社から、遠方へ住む実家へ
「前日は体調不良で早退。今日会社に来ていない、連絡が取れない」
という連絡が入り、家族が遠方から自宅へ駆けつけたところ、
既に亡くなられていたそうです。
マンションの住人は、ここ数日、咳がよく聞こえたそう。
検視の結果、コロナウイルスによる肺炎だったそうです。
一人暮らしで、咳が続き、苦しく、どれだけ不安だったか、怖かったか、
その彼女の気持ちを思うと、とても辛いです。
日本のニュースを見ていますと、
自宅で亡くなっているケースが増えているのですね。
コロナ感染 自宅で死亡した人
8月は250人 7月の8倍に 警察庁2021年9月13日
新型コロナウイルスに感染し、自宅などで体調が急に悪化して亡くなった人は、8月は250人に上り、前の月、7月の8倍に急増したことが、警察庁のまとめで分かりました。50代までの比較的若い世代がおよそ半数を占めていて、専門家が注意を呼びかけています。
全国の警察は、医療機関以外で亡くなった人などについて死因を調べていて、警察庁によりますと、新型コロナウイルスに感染し自宅などで体調が急に悪化して亡くなった人は、8月は250人に上りました。
7月のおよそ8倍に急増し、1か月間としてはこれまでで最も多くなりました。
都道府県別では、
▽東京が112人と最も多く、
▽埼玉が23人、
▽神奈川が22人、
▽千葉が19人などと、
首都圏で70%を占めています。年齢別では、
▽50代が74人と最も多く、
次いで、
▽70代が41人、
▽60代が40人、
▽40代が34人などと、
50代までの比較的若い世代が54%を占めています。2020年3月から8月までの合計では、新型コロナに感染して自宅などで亡くなった人は、警察が把握しているだけで817人に上っています。
専門家は「若い世代では1人暮らしの人も多く、自宅で療養する場合は、家族や職場の人などに健康状態を毎日報告するなどしてほしい。逆に身近な人が感染した場合は、こまめに連絡を取り、体調に異変があれば本人に代わって医療機関や保健所に連絡するなど、積極的にサポートしてほしい」と呼びかけています。
(NHK)
あまりに悲しい、この出来事、
ブログにする気は全くありませんでした。
でも現実に起きていること、少しでも、コロナウイルスによる死者が減ってほしい。
そのような気持ちの元、記事にしました。
妻の親友の死で、ワタクシ自身の考えも変わりました。
ワクチンの接種を決めたこと。
これまで、特に理由もなく、むしろ
「なんか嫌かも。副反応があると聞くし、陰謀論とか言われているし」
っていう程度の理由で敬遠してきました。
「いつか接種するけど、もう少し様子を見よう」
といった感じで、
職場のある省で最初の接種案内から1ヶ月半以上、
案内がある度に見送ってきました。
今回身近な人が亡くなる、現実を知って、
「コロナウイルス、明日感染しているかもしれない、もう他人事で無い。
そして、一人でも多く、接種することで通常の生活へと戻りたい」
ハノイ市でも、日系クリニックでの接種が可能になり、さっそく予約をしました。
ベトナム政府も接種を、どんどん進めていくようです。
ですが、職場のある工業団地管理局より、
明日、30人分の接種が可能ということで、木曜日急遽受けてきました。
自治体が管理する保健局の1施設みたいなところです。
接種したワクチンは、アストラゼネカ製。
接種は一瞬。
その後の副反応はと言いますと、
打った左腕の腫れ、疲れた感じはあるものの、それ以外の症状は特に無し。
数時間後に、40℃以上の熱が出たり、早退したり、翌日は欠席したスタッフやワーカーがいた中、幸いにも熱も無く、今に至っています。
数日でワタクシの考えを大きく変えた、今回の悲しい出来事、
亡くなった妻の親友の、ご冥福を改めてお祈りするとともに、
早くコロナウイルスが終息してほしい、強く思うのでした。
後、妻のサポートも忘れないようにしようと思います。