もう少しで、ベトナムにやって来て1年8ヶ月。
with コロナ で長いような短いような、なんともいえない時を過ごしています。
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4月27日に発生したコロナウイルス第4波は、未だに収まる気配がありません。
当初はベトナム北部から始まり、
途中ベトナムで新種のウイルスが見つかったと世界でニュースとなり、
今現在は南部で感染者が急増中。
今や、一日7,000人以上の新規感染者が発生、日本と変わらないか
それよりも悪い状況に陥っています。
ベトナム政府は厳しい対策を取っており、
感染者は専門病院にて入院または専用の隔離施設へ、
濃厚接触者は、こちらも専用の隔離施設へ送り込まれ、
間接的な接触者は、自宅で2週間の隔離が必要です。
虚偽の申告や隔離施設から出たりした場合は、刑事罰が適用されます。
昨年には、感染して隔離施設で過ごしていた、ベトナム航空の男性CAが、
外に出て友達に会ったりして、感染が拡大。
危険な感染症を他人に感染させた という罪が適用され、懲役刑となっています。
甘く見てはいけないのです。
加えて生活の方はというと、段階的に厳しくなっています。
①集団で集まることの禁止、
②カラオケやバー等の不要不急のお店の休業、
③ゴルフ場等の屋外スポーツ施設や公園が閉鎖、
④飲食店はデリバリーや持ち帰りのみ、理髪店の営業も休止、
⑤公共交通機関の停止、飲食店も休業、食材や生活雑貨、医薬品の販売のみ、
⑥不要不急の外出の制限、買い物はチケット制、
⓻夜間の外出禁止
ホーチミン市では、⑥、⓻が適用中。
ホーチミン市にはたくさんの日本人が住んでおり、
相当生活に苦労されているようです。
そして、共産国の特徴といいますか、
法律がすぐに施行され、明日朝6:00から開始、みたいに
急に変わるので、情報収集は欠かせません。
そして、もう暫く外食もしていません。外で飲むこともありません。
日系の美容室にも全然行けず、250円や300円の勤務先近くの理髪店でカットする日々、
ちなみに、あちこちで公安が頻繁にチェックしており、何も知らずに外出、散歩していたら、呼び止められ、高額な罰金を支払うことになります。
昨年の4月も同じような措置、そして海外からの入国に制限を行い、
かなりの効果がありました。
世界で数少ないコロナウイルス対策の優等生となりました。
しかしながら、ロックダウンのような、隔離措置を行っても、今回の
第4波は全く収まりません。
ロックダウンに慣れてしまったこと、
どのような病気なのか分かってきたこと、
ワクチンの接種が始まっていること、
海外からの入国が増えたこと、
色々な原因があると思います。
とにかく、
サービス業や路上販売を行っている人たちが多数、失職し、大変な苦労をしていることを考えますと、一刻も早く、規制を緩和して、もっと経済を回して欲しいものです。
一方、
ワタクシの勤務先のような工場の場合、
「工場ごと隔離」という
多くの省で行われている措置もあります。
全従業員のPCR検査を実施、陰性であれば
生産現場と集団宿泊施設の往復、あるいは生産現場にて寝泊まりをすることで、
移動を制限し、感染者を増やさないというやり方です。
数千人、1万人規模の従業員を抱える工場では、集団宿泊施設の確保は難しく、
操業を一時停止する会社も増えています。
その場合、工場に寝泊まりとなります。
現在、このようなテントがたくさん売れています。
このテントも決して安くなく、多くの会社で、床にゴザ等を敷いて、そのまま寝ています。
(ネットより拝借)
また、シャワーを設置している会社もあまり多くないため、
トイレを改造して簡易シャワーを付けたりしているようです。
さて、最近のワタクシはといいますと、
勤務先の省とハノイ市間の移動で、「3日毎のコロナウイルステストが必要」
ということで、近くの病院で、簡易テストを行いました。
鼻が痛い(><)
しかし、
その3日後の先週の土曜日、
ハノイ市が
各省への行き来にも制限を掛けることが発表。
期間はなんと15日間・・・
慌てて、勤務先の省近くのホテルを予約、2週間分のホテル生活の準備です。
その一方、1年半ぶりに会う家族の入国 が来月初旬で決まっており、
暫くハノイ市に戻れないことから、家族の集中隔離生活用の必需品の購入も
行いました。
(久しぶりの紙おむつ購入です、家族の大好きな納豆も購入しました)
翌日曜日に移動、一度ハノイ市を出てしまうと、14日間戻れないそうです(涙)
(高速道路料金所での検問の様子、至る所に交通警察官が配置されています)
週明け月曜日に出勤しようとしたら、入れなくなり、
止む無く自宅勤務へ切り替えた人も結構いたようで、
判断は正解でした。
運が良かったようです。
さて、
感染者の減る兆しが見えない先行き不安、
目まぐるしく変わる法律、
万一感染者が出たら、工場は強制的に操業停止させられるという恐怖、
そして、自分が感染したら、邦人には相当厳しい環境(衛生面、クーラー無し、大部屋等)という野戦病院(隔離施設)、
いつ工場で寝泊まりをしないといけないのか、
緊急帰国しようとしている人の増加、
これから来ようとしている家族、
考えれば考えるほど、
【いったい、どうなっていくのだろうか?】
溜息しか出ません。